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介護職が支えている少子高齢化社会は深刻な状況

深刻な少子高齢化社会

日本の社会が抱えている問題には数多くのものがありますが、その中でも特に少子高齢化は大きな問題として考えられてきました。2025年に迎える今まで問われることのなかった数々の介護の問題や認知症の高齢者数増加の問題などを問われる時が近づいています。その根本の原因についてまずは紹介します。

深刻な少子高齢化社会

少子高齢化社会とは

誰でも一度は耳にしたことがある少子高齢化社会ですが、日本は世界でもトップレベルの長寿国であるがゆえに起きている問題でもあります。日本の平均寿命は現在女性で86.8歳となっており、男性は80.5歳となっています。
長寿国であることはとても誇れることであり喜ばしいことですが、総人口に占める子供の割合が少なくなる少子化と、高齢者の割合が増える高齢化が同時に進行している少子高齢化に関しては深い関係を持っています。ではこの少子化と高齢化を分けてみていきたいと思います。

高齢化について

人口における65歳以上の高齢者の割合を高齢化率と言いますが、高齢化社会とはこの高齢化率が7%以上の社会を指し、高齢社会は14%以上の社会を指します。この高齢化社会から高齢社会を迎えるまで、フランスは115年がかかりスウェーデンでは85年となっています。しかし日本はたった24年で高齢化社会から高齢社会へと進行しました。
日本は2013年には高齢化率が25%となり4人に1人が65歳以上の人で人口が構成されています。そして高齢社会よりもさらに進行した超高齢社会と言われる社会は高齢化率が21%、もしくは28%と説が分かれていますが、日本は21%は既に迎えており、28%とする説でも2025年には迎えていると考えられています。

少子化について

では少子化についてですが、少子化は人口に占める子供の割合が低くなっていることを指します。高齢化は高齢者の割合が増えることで進みますが、同時に総人口における割合ですので、高齢者以外の人口が少ないことでも進むと言い換えることができます。
つまり、今は50歳の人も15年後には必ず高齢者となりますが、15年後に高齢者を迎える人の数よりも子供が生まれていなければ高齢化はどんどんと進むことになります。そのため子供が少なくなっている現在はさらに高齢化を進めている要因となります。

2025年問題

この少子高齢化が進むことによって団塊の世代が高齢者を迎えて、それを支えなければならない人口のバランスが崩れる問題が2025年問題と言われています。今からそう遠くはない未来で認知症の高齢者の増加や医療の問題、そして介護の問題が本格的に問われる時代が2025年に迎えます。
2025年問題に関する参考書籍を紹介しますので興味のある方はどうぞ。

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