介護業界で長く働こう

求人事情が移り変わる介護職

介護業界の求人事情

介護業界は需要があるから仕事がたくさんある、簡単に転職ができるというイメージを持っている人も多いと思います。確かに需要のある業界ではありますが、移り変わりの激しい求人状況という特徴もあり気づけばそういった時代ではないこともあります。介護業界の求人事情について紹介します。

介護業界の求人事情

求人の状況

介護業界の求人市場は端的にとても移り変わりが激しいということが言えます。2009年にスタートした介護保険制度ですが、制度開始前から制度開始後の1年から2年には求人が激増して無資格者や未経験者でも構わないといった、条件を問わない求人が数多く見られました。とにかく多くの人数を抱えて国に申請を行って運営したい施設が多くあったためです。
そのためとにかく多くの人数を集めて国へアピールしたいという姿勢が一般的でしたが、人員がある程度充足した後はヘルパー3級以上といった有資格者を求める求人が目立つようになりました。
しかし、こうしたしっかりとした人員を集めたいという介護業界の一方で、景気が上向きになり雇用が増えたため介護業界の重労働な仕事の求職者が減ってしまいました。追い討ちのようにコムスン事件によって、介護業界の待遇の悪さや離職率に注目が集まってしまい、さらに求職者を減らす要因になりました。
しかし求職者が減ってはいるものの、高齢化は進んでいますので介護業界は全体的に人手不足になっています。介護業界はこのように景気の動向や他業種の求人状況によって左右されています。

現在の求人事情

このように様々な影響によって左右されやすい介護業界の求人状況ですが、現在では他業界からの人材を積極的に受け入れ始めています。他業界から流れてくる求職者は多くの場合未経験者ということもあり、大手介護事業者には無資格未経験で求人を出して、採用後にホームヘルパー養成研修などを活用して一から人材を育てているといった特徴があります。
しかし未経験者からするとやはりどういった仕事なのかを想像できていないことも多く、せっかく育てることに投資をしてもすぐに辞めてしまう人が多くいる問題もあります。そのため大手に比べて職員数が少ない中小事業者の中には負担や離職リスクを考えて採用に慎重になっているところが多いです。20社以上も受けているが採用がないというケースもあるようです。
現在も人手不足は続いている介護業界ですが、だからといって誰でもいいから採用したいというわけではなくなっています。現在はしっかりと育てるために投資をするべき人を慎重に見極めて採用したいという傾向が強くなっています。

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